推理小説より難しいリスニング?
5年位前に仕事でオーストラリアに行きました。当時のアメリカ人の上司と一緒でした。久しぶりのオーストラリアということで帰りをシドニー経由で一泊というスケジュールを組みキングスクロスのホテルにCheck-inしました。
- 夕食まで時間があるので近くのバーで飲もうということになり2人で飲んでました。道路沿いの歩道に席のある気持ちのいいバーでした。
- 日も暮れかけたころ、一人のホームレス風の人が私のほうに近寄ってきます。
- ぼそぼそと一言いわれましたが「はっ?」ってな感じでした。カタカナ表記すると、マィ.. チョブュ..ガレッ?約一秒です。マィの部分は気をつけてないと聞こえないほど弱いです
- 隣の上司が「He wants a cigarette.」と助けてくれました。
- Mind if I trouble(d) you for a cigarette? のことでした。なぜ分かったのかとその人が立ち去ったあとでその上司に聞きました。
- 彼が言います。殆どこういう場合はタバコをくれという事が多い。それを裏付けるように最後のワードはCigaretteだったろ。最初のマィはMind ifだろう。そうすると、オーストラリアという土地柄を考えるとチョブュはtrouble youだ。
- うーん、見事な推理ですね、金田一先生、と思わず唸ってしまいました。
- 考えてみればわれわれは日常のリスニングにおいても、背景や話題などをいろいろ無意識に考慮したリスニングをしてますからね。